2022.10.10
前回は、「併修」とはどのようなもので、その際に注意することについてご紹介しました。法要をまとめることができるのは、とても便利ですが気を付けるべきこともあります。今回は、併修する時のマナーやお布施のことなどについて詳しくご説明します。
【併修のマナー】
●服装
一周忌、三回忌など亡くなってから日が浅い場合は、喪服を着るのがマナーです。しかし、七回忌、十三回忌など回忌を重ねるにつれて法要での服装は平服になるのが一般的です。
亡くなってから日が浅い場合は、併修にはしないので、併修をする際、平服で行うことも多いです。喪服か平服かは菩提寺や親族と話し合って喪主が決めるようにします。
注意しなければならないのは、平服とはカジュアルな服装という意味ではありません。ジーンズや露出の高い服はマナー違反です。
男性であれば、礼服ではない黒のスーツに地味な色のネクタイを使用しましょう。女性は、喪服ではないワンピースやカーディガンに肌色のストッキングを着用します。
●香典
併修は1つの法要と考えて構いません。香典も1つの袋にまとめて問題ありません。「2人分だから2倍包まなくては」と考える人も多いと思います。2倍包む必要はありませんが、いつもの法要よりも少し厚めの1.5倍をめどに包みましょう。
【併修のお布施について】
●金額
香典と同様、「二人分を・・・」と考える人もいると思いますが、お布施に相場の2倍を包む必要はありません。1.5倍の金額を包みましょう。
十七回忌法要のお布施の相場が5千円から1万円なので、併修の場合は、7千5百円から1万5千円程度が目安となります。
●お布施の渡し方
正式なお布施の封筒とされている奉書紙か郵便番号などの枠組みがない白無地の封筒を使用しましょう。
お札は新札を準備し、肖像画の書いてある方が表側に来るように入れます。
法要の前に渡しても問題ありませんが、法要後に僧侶が片付けをしているタイミングで渡すのが一番望ましいでしょう。
お布施を直接渡すのはマナー違反です。切手盆という小さいお盆に封筒を乗せて、僧侶に差し出し、受け取ってもらいます。この切手盆を準備できない場合は、袱紗に包んで渡しましょう。
【お布施以外に必要な費用】
●お車代
法事をお寺以外の場所で実施する場合は、僧侶にも会場へ来ていただかなくてはいけません。足を運んでいただいたことに対する感謝と交通費という意味で「お車代」を渡しましょう。
お布施とは異なるので、別に包みましょう。
お車代は5千円から1万円程度が目安です。
●御膳料
法事が終了したら、会食の場を設けるということがあります。
その会食は、飲食をしながら出席者一同が亡くなった方のことを偲んで会話する場であると同時に出席者や僧侶に対しての感謝の心でもあります。この会食に僧侶が欠席される場合は、代わりに「御膳料」としてお渡しします。
金額の目安は、5千円から1万円になります。
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