2022.08.08
人が亡くなると葬儀など色々な儀式があり、それらを通して故人の冥福を祈ります。
その儀式の中で最初に行うのが「枕経」になります。今回は「枕経」の意味や準備の仕方などをご紹介します。
【枕経とは】
枕経(まくらぎょう・まくらきょう)とは、命が残り僅かになったその時に本人の枕元で僧侶がお経をあげることを言います。
集まった家族の不安を鎮めるという意味もありますが、旅立とうとしている本人の心を安心させるために行う読経です。
危篤時、あるいは亡くなってすぐに自宅に僧侶を呼ぶという人が多いです。
しかし、最近では自宅ではなく病院で亡くなることが多いですので、僧侶をお呼びすることはほとんどなくなりました。そのため、枕経はご遺体を安置している場所で行うというのが一般的です。
【枕経をお願いする時の準備】
故人が亡くなってからの儀式として依頼する場合は、遺体を安置する場所を決める必要があります。そこに故人を移動しましょう。自宅であれば広い部屋、葬儀社であれば、その葬儀社の指示に従います。
この時に祭壇は必要ありませんが、枕元に枕飾りを準備します。枕飾りは、白布をかけた小さい机や白木の台の上に、香炉、ろうそく立て、花瓶の三具足を置きます。自宅で行う場合、この仏具は日頃仏壇に使用しているもので問題ありません。宗教や地域によって異なりますが、水や一膳飯、枕団子などを準備する場合もあります。
葬儀社で行う場合は、全て揃えてもらうことができます。連絡して確認しましょう。
また、地域のお寺さんにもよりますが、お車代や僧侶の方にお出しするお茶やお茶菓子を準備することも頭に入れておきましょう。
【依頼はどこにすれば良いのか】
菩提寺に連絡して、枕経を依頼します。菩提寺がない場合や都合がつかない場合は、葬儀社に相談しましょう。
依頼する時に故人の名前、生年月日、享年、死亡時刻などを伝えます。
【誰を呼ぶのか】
参列者に決まりはありませんが、危篤時または死亡してからすぐに行われます。安置所で行われる場合は場所にも限りがあります。一般的には、近親者のみで行われます。
服装については、「平服」がマナーです。命が残り僅かになった時にあげるお経なので喪服での参列は相応しくありません。
平服ですが、カジュアルすぎない地味な服で参列しましょう。
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