おくやみのマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG〜音楽葬とは〜

2022.02.07

前回は、自由葬の中の「フラワー葬」についてご説明しました。

時代が流れ、家族の在り方や考え方に変化が生まれ、人生の締めくくりである葬儀にも色々な方法を選べるようになってきています。

今回は。自由葬の中の「音楽葬」についてご紹介します。

 

 

【音楽葬とは】

その名の通り、音楽を中心に進めていく葬儀のことを言います。

読経などを行わず、故人が好きだった音楽や、故人が生前演奏していた曲、歌っていた曲を流して故人を見送ります。CDなどで流す場合もあれば、生演奏をお願いする場合もあります。

 

 

【良い点】

故人が音楽を好んでいた場合、その大好きな音楽で故人を見送ることができるのが音楽葬の良い点です。

音楽葬にすることで思い出に残る式になることでしょう。時には、参列者みんなで故人が好きだった曲を合唱したり、演奏したりという場合もあるようです。

そして、その曲が流れると葬儀後も故人を思い出し、故人のことを語るきっかけも増え、故人を忘れずにいてくださる方が多くなることでしょう。

また、フラワー葬と同様に、葬儀の準備の段階で故人が好きだった音楽は何があったかなど、家族で話し合う時間こそが良い供養になると思います。

 

 

【注意点】

  • 周囲の理解

葬儀場や宗派によっては、音楽を流すことも難しいという考えのところもあります。まずは、音楽葬が可能である式場であるかどうか、所属している宗教や宗派が音楽葬を禁止していないか確認しましょう。

良くも悪くも新しい種類の葬儀なので、周囲の理解を得難いというところが一番の問題点です。また、馴染みのない葬儀なので参列者が戸惑ってしまうということもあります。音楽葬で見送りたい場合は、家族や親戚、参列者に事前に了承してもらう必要があるでしょう。

 

  • 著作権

流す音楽についても著作権の問題が発生することがあります。葬儀会社との関係で使用できなかったり、音楽の使用料がかかることがあるので注意しましょう。著作権に対する違反行為は刑事罰の対象となりますので、その点でも詳しい葬儀社を選ぶ方が安心です。

 

  • 費用

まだまだ新しい葬儀の形なので形式や相場が決まっていません。プロの人に生演奏をお願いすれば費用は大きく変わります。予算を決め、葬儀社の人とよく話し合って決めていきましょう。

 

  • 式の流れ

音楽を中心に式は進められますが、ずっと同じ音楽を流すとうわけにもいきません。故人と全くかけ離れた音楽を流すわけにもいきません。選曲についても難しく注意が必要です。家族とよく話し合いましょう。

 

 

 

【まとめ】

形式に囚われない自由な式であるからこそ、故人の意思を大切にできますが、自由だからこそ施主や家族が主体的に動かなくてはならず、迷うことも増えます。

最近では、生前から自分の葬儀はこんな風にしたいと希望を持っている人も増えているようです。

故人の意思を大切にして送り出すためにも、自分の最期を生前から家族で色々話をしていくことが大切になっていく時代なのかもしれません。

 

 

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