おくやみのマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG〜フラワー葬とは〜

2022.01.24

お葬式には色々な種類があります。

宗教がある人は、その宗教に従ってお葬式をすることがほとんどでしょう。しかし、最近では、特定の宗教に囚われない「自由葬」というのも増えてきているようです。その中でも今回は「フラワー葬」についてご紹介します。

 

【フラワー葬とは】

フラワー葬は、宗派を問わず使うことが可能で、灯籠や神輿などの祭壇を使わずにたくさんの花で飾られた祭壇で故人を見送るお葬式のことです。

普段お葬式に使われている菊などの花だけでなく、色鮮やかなお花で彩ることができるのでとても華やかになります。

 

【良い点】

生前にお花が好きだった方はその花でいっぱいにしてあげることができます。好きな色がある場合も同様に、その色の花で故人らしさが詰まった祭壇を準備できます。

また、葬儀はどうしても暗いイメージになりやすいですが、故人の好きだった花、好きだった色の花で満たされると明るく華やかな印象になります。生花によって、希望に沿った祭壇を準備できるので、家族で故人のことを思いながら話し合い、世界に一つだけの祭壇を作ることがきます。その時間と思いこそが良い供養になることでしょう。

無宗教の場合は、祭壇の周りの飾り付けに悩まれる人も多いです。フラワー葬の場合は、お花で飾り付けができるので、困りません。

 

【注意点】

フラワー葬で使われるお花は生花が多いです。だからこその華やかさなのですが、その生花の数が多ければ多いほど葬儀費用は高くなります。フラワー葬を希望する場合は、必ず見積もりを出してもらい、予算内で行えるかどうか確認しましょう。また、予算より高くなってしまうけれどどうしてもフラワー葬をしたいという時は、葬儀会社の人と相談してお花以外のところで費用を抑えられるかどうか聞いてみましょう。

また、フラワー葬のお花にこだわりがあると打ち合わせ時間が長くなることがあるようです。時間がかかってしまった場合、その間、遺体が腐敗してしまわないように施術する必要があるので、さらに料金がかかることがあることにも注意しましょう。

そして、ほとんどの宗教、宗派でフラワー葬は有効ですが、フラワー葬では、きちんとした葬儀ができないという考えを持つ宗教者もいます。宗派がある場合は、寺院、神社、教会などに事前に確認することをおすすめします。

 

【まとめ】

故人がお花が好きな方であったり、生前から自分のお葬式は明るく華やかな式にして欲しいと願っていた人、または、たくさんのお花で見送ってあげたいという思いがある人はフラワー葬が向いているのではないでしょうか。

 

 

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