2021.10.11
結婚式などのお祝いの席では、「乾杯」が行われるのは、みなさんよく知っていると思います。
葬儀や法要の時の食事の席では「献杯」が行われます。
この「乾杯」と「献杯」は全く違います。「献杯」を行う時の注意点やマナーについてご紹介します。
【献杯とは】
献杯は、葬儀、法要で行われます。
故人に敬意を表して、盃を差し出し捧げることを言います。
日本では、古くから「お酒」は、お供え物の一つとして扱われています。
乾杯の時のお酒とは全く違うものですが、神聖な物として扱われているのは同じですね。
【献杯の方法とタイミング】
葬儀では、精進落としの後に食事をするタイミングになります。
法事の際も会食の時に行われます。
どちらの場合も食事をいただく前に「献杯」を行います。
献杯の前に故人のグラスに飲み物を注ぎ、その方を偲びましょう。
それから、会食に参加する人全員のグラスに飲み物を注ぎます。
自分のコップに入れるのではなく、近くにいる人と注ぎ合うのがマナーです。
「乾杯」の場合は、お祝いの思いも込めて、大きめの声で「乾杯」と言って、顔や胸より高い位置に掲げ、近くにいる人とグラスを合わせることもあります。
しかし「献杯」の時は、故人や先祖を偲び感謝して、小さめの声で
「献杯」と言います。また、盃は合わせず胸の高さ程まで上げるだけです。
また、「献杯」で一気に飲む干すことも避けましょう。周囲の人と故人との思い出を語りながら少しずつ飲むのがマナーです。
昔は、四十九日を迎えるまでは、肉や魚を口にしない食事が一般的でした。しかし、時代とともに会食の内容も変わってきました。
このような、あらたまった場だけでなく、友人が集まり、亡くなった仲間を偲んで献杯をすることもあります。
【献杯の挨拶は誰がするのか】
献杯の挨拶は、喪主がしなければいけないという決まりはありません。具体的に誰というのも決まっていません。
一般的には、親族の代表となる家長、または故人の兄弟などが多いです。故人と仲良くしている友人や会社関係の方というのもあります。もちろん喪主自身が行っても問題ありません。
依頼したい人が決まったら、葬儀の日時をお知らせする時に献杯の挨拶をお願いしてもいいか確認するのがマナーです。
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