2021.01.25
前回は、火葬するまでの流れについてご説明しました。今回は遺族側になった場合、火葬する時の手続きやお手伝いして頂いた人への対応などについてご紹介します。
【火葬の手続き】
火葬場には必ず「火葬・埋葬許可証」を持参しなければいけません。この許可証がなければ火葬できません。
この許可証は死亡届を市役所に提出する時に申請して発行してもらうことができます。
この手続きには、死亡診断書、書類に間違いがあった時に必要になる印鑑、もし検視が行われた場合は死体検案書がいります。
死亡届と火葬許可証の提出は、葬儀会社が代理でやってくれることが多いようです。
【心づけ】
・心づけとは
日本では、あまり浸透していませんが、欧米などのマナーでよく耳にする「チップ」と同じ意味で、告別式や火葬をお手伝いしてくれた人に渡すお礼のことを言います。
・心づけを渡す人
霊柩車やマイクロバスの運転手、火葬場の係員、葬儀の時に関わってくれた案内係や台所係の人などです。
心づけは地域の風習によっても変わってきます。
火葬場の人に関しては、心づけを受け取ることを禁止されている場合もあります。気持ちで渡すお礼ですが、悪質に徴収されていることもあるので注意が必要です。見積もりなどをしっかり確認しましょう。
・渡すタイミング
運転手の人には到着した後、火葬場の人には、火葬場に着いた後に直接渡すのが一般的です。
喪主の人は、渡すタイミングと自分のタイミングが合わないということも多いので、心づけは他の遺族の人にお願いすることもあります。
・金額の相場
あくまでもお礼の心なので、金額は決まっていません。
相場としては、2000円から5000円と言われています。誰にどれだけ渡すかは、家族で話し合いましょう。
・袋
白い封筒か不祝儀袋で渡します。
表書きは、薄墨で「心づけ」や「寸志」と記しましょう。
【火葬後の骨壷の保管】
骨壷は、自宅で保管しても良いです。
その場合は、湿気の多い場所は避け、直射日光が当たる場所も避けましょう。
保管する場所がなく、骨壷を小さくしたいという人は、遺骨を砕くという方法もあります。
【直送・火葬式】
コロナウイルスの影響もあり、最近はたくさんの人を呼んで葬儀を行うより、故人と近しい人だけが集まって、静かに見送るという形を選択する人も少なくありません。
直送や火葬式は通夜や告別式を行わず、そのままご遺体を火葬するという方法で、近年シンプルに式をしたいという人から選ばれています。
【まとめ】
出棺、火葬と立ち会う経験は何度もするわけではありません。
いざ、立ち会う時に慌てないよう、流れやマナーをしっかり知って、故人のことを思って最後を見送りたいですね。
かわいい袱紗、おしゃれな袱紗のネットショップはこちら(https://hukusa.co.jp/shop/)