2018.11.04
お香典を頂いたら感謝の気持ちを込めて、お返しするのが一般的です。
しかし、意外と香典返しの相場や送るタイミングなど知らないことが多いですよね。今回はその香典返しのマナーについて知っておきましょう。
【香典返しの意味】
香典返しとは、忌明け法要(四十九日)が終わった後、法要が無事に終わったという報告を兼ねたお礼のことです。
現在は当たり前に行われていますが、本来、お香典は霊前にお供えするものであるため、お返しする必要はないものと考えられていました。
最近では、生前にお世話になった方々へ遺族が感謝の気持ちを伝えるものとして、香典返しが行われるようになったと言われています。
【香典返しを送るタイミング】
近年では、通夜やお葬式の日に香典を頂いた方にお返しすることが増えているようです。もう一つのタイミングとしては、本来の目的の通り、四十九日の法要後2週間以内を目処にお届けするのが一般的です。
初七日から忌明け法要までの期間に香典返しの準備を進めると良いでしょう。もし、送るタイミングが遅れてしまった場合は、お詫びを添えて送るようにしましょう。
【香典返しの相場】
香典返しの相場は、頂いた香典の金額の半額が一般的とされています。
しかし先程お伝えしたように、近年ではその日のうちにお返しする場合が多く、その場合は2、3千円程度の物をみなさんにお渡しして、高額の香典を頂いた方には忌明けに挨拶状と一緒にその差額の物をお返しすると良いでしょう。
また品物としては、すぐに使うことができるもの、食べられる物を選びます。具体的な例を挙げると、どの家庭でもらっても困らず長持ちする、お茶やコーヒー、海苔などの乾物類が喜ばれます。
すぐに使える物としては、タオルや石けんなどもおすすめです。送る人の家族や好みを考慮して選ぶとさらに感謝の気持ちが伝わりますね。
【挨拶状】
香典返しには挨拶状を添えます。挨拶状など、普段あまり書くことはないですよね。少し決まり事があるので、紹介しておきます。
挨拶状は、忙しい中参列して頂いてお供えを下さったことへのお礼、そして、無事に法要が終わったことの報告を目的としています。
拝啓で終わり、敬具で終わります。時候の挨拶はなしで、来て頂きお供えを下さったことへの感謝、無事に法要が終わったこと、略儀になってしまったことへのお詫び。という順番です。そして、文章を書く時には「、」「。」などの句読点は使わないようにしましょう。
【まとめ】
香典返しの習慣は古くから伝えられるものですが、あまり知らないことが多かったかもしれません。
色々決まりがあり、相応しくない物を送ると失礼にあたります。故人のために集まって頂いた方に感謝の気持ちがしっかり伝わるよう、地域の方や親族の方などに確認しながら、準備していくといいでしょう。
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