2018.10.22
葬儀や法事法要の際に、僧侶にお渡しするお布施。初めての人にとっては、どのように渡したらいいのかわからず、困ってしまうものだと思います。
そこで今回は、お布施を僧侶にお渡しする時のマナーをご紹介しましょう。
【お布施の包み方】
お布施は奉書紙に包む場合と、封筒に入れる場合があります。
<奉書紙に包む場合>
この方法が、最も丁寧なお布施の包み方とされています。
まず半紙でお札を包みます(中包み)。その中包みを奉書紙で包みます(上包み)。半紙で包む代わりに、中袋を使っても構いません。
お香典は不祝儀ですが、お布施は不祝儀ではないため、包む時には慶事の時のように上側の折り返しに下側を被せます。
その際、奉書紙はツルツルとしている面が表ですので、間違えないようにしましょう。
<封筒に入れる>
「お布施」や「御布施」と印刷されている市販の封筒(お布施袋)や、無地の白封筒(郵便番号欄のないもの)にお札を入れます。白封筒の場合は中袋も用意しましょう。
お布施袋はスーパーやコンビニエンスストアでも購入できます。
水引は不要だといわれていますが、地域によっては水引付きの封筒を使用する場合があります。その場合双銀や白黒の水引が多いですが、関西エリアでは黄白の水引を使用する場合もあるようです。
お札を入れるまたは包むときは、お布施の文字が来る側にお札の表がくるように、そしてお札の顔部分が最後になるように入れましょう。
【お布施の渡し方】
お布施は、手渡しすることはマナー違反です。
どうするのかというと、切手盆(きってぼん)と呼ばれる小さなお盆に載せてお渡しします。切手盆は祝儀盆や名刺盆と呼ばれることもあります。お布施の他に、ご祝儀をお渡しする時にも用いられます。
切手盆は広蓋(ひろぶた)の略式版ですが、今では広葢より切手盆の方が多く用いられています。
お渡しするときは、「本日はよろしくお願いします」「本日はありがとうございました。些少ですがどうぞお納めくださいませ。」などと一言添えて、僧侶から文字が読める向きにしてお渡ししましょう。僧侶の手の届く範囲においても構いません。その際、お盆は床をスライドさせないようにします。
もし切手盆が用意できなかった場合は、袱紗(ふくさ)で代用することも可能です。奉書紙に包むときは慶事と同じでしたが、袱紗の色は、紺・深緑・グレー・紫とった弔事用の暗い色が選ばれます。また袱紗の包み方も弔事用となります。
僧侶にお渡しする時には、袱紗の上に載せて渡すようにします。
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