おくやみのマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG ~お布施とは?~

2018.10.01

通夜葬儀、法事法要の際などに僧侶にお渡しするお布施。なんとなく渡してはいるものの、それに一体どういう意味があるのか、詳しくは知らない人も多いのではないでしょうか。今日はそんなお布施についてご説明します。

 

【現代のお布施とは?】

現代でいうお布施とは、読経や戒名を頂いた際、僧侶に金品を渡すことをいいます。何かへの対価ではないため、読経料や戒名料といったものは存在しません。あくまでも気持ちとして寄付することだといえます。

 

【そもそものお布施の意味とは?】

「お布施(ふせ)」とは仏教の六波羅蜜(ろくはらみつ)という修行法の一つでした。六波羅蜜とは6つの徳目の総称で、これらを実践することで煩悩を消して悟りの境地に到達できると釈迦が教えていたのです。その6つとは布施・持戒・精進・忍辱・禅定・智慧であり、そのうちの1つが「お布施」なのです。

持戒(じかい)は戒律を守ること、精進(しょうじん)は心身ともに常に努力すること、忍辱(にんにく)は苦しんでも絶えること、禅定(ぜんじょう)は心を落ち着かせた状態で自己反省すること、智慧(ちえ)は正しい判断力を持って物事の真理を悟る目を持つこと、という意味があります。

そして布施(ふせ)には人に財・真理・安心の施しを与えるという意味があるのです。

 

【本来のお布施の意味は3つ】

本来のお布施には、3種類の意味があるといわれています。それは「財施(ざいせ)」「法施(ほうせ)」「無畏施(むいせ)」の3つです。

財施とは金銭・食料・衣服などの財を施すこと、法施とはお釈迦様の教えを説いたり、他人のために読経をしたりすること、無畏施とは畏怖(いふ)を取り除くということです。

現在でいう、私たちが僧侶にお渡しするお布施は、この中の財施にあたるのです。そして僧侶が故人やご先祖様のために読み上げてくれる読経は法施にあたり、こちらもお布施であるといえるのです。このようにお互いにお布施を渡し合っているということになります。

 

【お布施は御本尊に捧げるもの】

お布施は、読経の費用、僧侶の人件費のように感じている人もいるかもしれません。そうとまでは言わなくても、僧侶のために渡していると考えている人も多いかもしれませんが、本来そういう意味ではありません。お布施は御本尊に捧げるものであるといえます。

僧侶にお渡ししたお布施は、御本尊やお寺を守るため、また守っている人を支えるために活かされるのです。

 

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