2018.09.24
法要では、参列者の方からお供え物を頂きますが、施主の側からそのお返しとして、お礼の品を渡すのが礼儀になっています。
でも、どのような物をいつ渡せばいいのか、分からないという人もいると思います。今回はその法要のお返しについて、いざという時に困らない様に知っておきましょう。
【法要のお返しとは】
一回忌、三回忌、七回忌、十三回忌など、亡くなってから数年毎に故人を供養する法事を「年忌(法要)」と言います。「香典」というのは亡くなった故人の霊前にお供えするものです。四十九日が終わり、成仏した後にいただくのは香典とは呼びません。ですから、お返しの品も「香典返し」ではなく、「お返し」や「引き物」と呼ばれます。
【どのような物?】
法事当日のお返しに適したものは、基本的に慶びごとではないので、食べてなくなるもの、使ってなくなるものが適しています。また、持って帰っていただくものなので、軽くてかさばらないような物を選ぶ配慮も必要です。
具体的に例を挙げると、お茶やのりなどの乾物、洗剤などの消耗品などです。また、故人が好きだったお菓子なども良いですね。最近では、カタログギフトなども人気なようです。そして、一番大事なのは、御礼や感謝の気持ちです。
【どれくらいの金額?】
だいたいお返しは、いただいたお供えの半分ぐらいが目安と考えられています。しかし、お返しというのは法要の当日にお渡しする物なので、一律二千円から五千円ぐらいの物を準備しておくのが良いと思います。
高額のお供えを頂いた方には、後日、お礼の品をお渡しするのが良いでしょう。
【お渡しするのはいつ?】
法要のお返しは、参列していただいた人へのお礼の意味です。ですから、品物を渡すタイミングとしては、当日の法事が全て終わり、お見送りする際に、一人ずつ、お礼の気持ち、感謝の気持ちを述べて、手渡しするのがいいでしょう。
手渡しするのが一番だとは思いますが、その後に食事の席がある場合は、その席に置いておくという方法もあります。
また、当日に参列されなかった方にはお礼状を添えて送るのがマナーです。本来なら、直接伺うのがベストですが、それが難しい場合は、電話などで無事に法要が済んだこと、お供えをいただいたことのお礼を伝えるようにしましょう。
【のしは?】
のしの表書きは地域によって違いがあるようです。一般的なのは「志」です。
水引は一周忌までの法事は黒白か双銀の結び切り、三周忌以降は、青白か黄白の結び切りを使うことが多いようです。しかし、宗教によっても違いがあるので、お店の方と相談して決めると間違いがないでしょう。
【最後に】
法要のお返しについてご理解いただけましたか。
とにかく、参列していただいた方へお礼の気持ちが伝わればそれが一番だと思います。
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