2020.12.21
身内の人が亡くなった場合、一定期間を「喪中」と言い、喪に服して、祝いごとは避け、いつもの日常とは違った生活を送るという風習があります。しかし、実際どのように過ごせば良いのでしょうか。
今回は喪中の期間のお正月の過ごし方についてご説明します。
【喪中の期間】
「喪中」と似た言葉で「忌中」という言葉があります。
「忌中」は四十九日の法要まで、「喪中」は一周忌までと言われています。
「忌中」の期間は、身内の死に対して、身を慎む期間とされています。死が他の人に伝染しないよう、人々から隔離するという意味がある期間でもあります。
「喪中」とは、亡くなったことを悼み、故人を偲び、慎ましく過ごす期間のことです。
一昔前は、この喪中の期間は肉やお酒を口にせず、喪服を着て過ごしていました。時代と共に少しずつ簡略化されていますが今でも祝いごとを避けるのが一般的です。
【年賀状】
年賀状は新年を祝うものです。ですから、喪中の期間は年賀状を出しません。
年賀状の代わりに喪中ハガキを出します。
喪中ハガキには、誰の喪中であるかを明記しましょう。
年賀状を出せないことを知らせる意味があるので、11月から12月の半ばまでには相手に届くように準備してください。
【正月飾り】
お正月に縁起の良いものを飾るという風習がありますが、これも新年を祝うために飾るものなので喪中の期間は控えた方がいいでしょう。
【新年の挨拶】
正月の挨拶と言えば「新年明けましておめでとうございます」ですが、喪中の時はこの挨拶は使いません。
「おめでとうございます」という言葉を避け「昨年は大変お世話になりました」や「今年もよろしくお願いします」などの挨拶をしましょう。
【おせち料理】
おせち料理もまた、正月を祝う料理なので喪中の期間は食べないようにします。
しかし、時代の流れにより、お祝いということではなく、いつもの食事として食べるのなら良いのではないかという考え方もあります。
その場合も、おめでたいものとされるえびや鯛、紅白のものなどを避けて食べるようにしましょう。
また、重箱は使わず、祝い箸も使いません。あくまでも普段の食事として食べることを意識していただきます。
お雑煮も同様、お餅が祝いごとで提供されるものされているため、控えた方が良いです。
年越しそばは、長寿を願う、一年の厄を落とすという意味でいただくものなので、喪中の人も食べることができます。
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