2020.09.07
前回は、「お彼岸」の意味や期間などをご紹介しました。今回は、お盆との違いや「お彼岸」では、どんなことをするのか、どんな準備が必要なのかなどを説明したいと思います。
【お盆との違い】
●お盆
お盆はご先祖様がこの世に帰ってくると言われています。
お盆に里帰りする家族も多いと思いますが、この日はご先祖様も里帰りするのです。お盆は、家族みんなが揃う期間と思うのがいいでしょう。
●お彼岸
お彼岸は、彼岸に近くなる日であることから、ご先祖様と近くこころ通わせられることのできる期間であると言われています。
悟りの世界へ導かれたご先祖様の霊を供養し、また、導かれていない霊があるとするならば、悟りの世界「彼岸」へ到達できるよう祈る期間でもあります。
そして、自分自身を見つめ直し、「六波羅蜜」を一つ、一つ実践する期間とも言えます。
【お彼岸にすること】
●仏壇や仏具の掃除、お手入れ
お家に仏壇がある人は、定期的に掃除やお手入れはしていると思いますが、お彼岸には、いつもより念入りに掃除してみましょう。「六波羅蜜」にも繋がると思います。
●お墓参りをする
出来れば、家族みんなでお墓参りに行き、綺麗にお墓を掃除して、果物やお菓子などをお供えしましょう。
しかし、お盆と同様、お墓参りをする人がとても多いです。ゆっくりとご先祖様を供養できるよう、事前に人が少ない時間などが分かれば確認しておくと良いでしょう。
その他にも個別で自宅にお坊さんを呼んだり、「彼岸会」という法要に参加する場合もあります。
【お彼岸までに準備しておくもの】
●お供え物
お彼岸のお供えで代表的なものは、春は「ぼたもち」。秋は「おはぎ」です。
名前は違いますが、実は基本的には同じ食べ物です。
ぼたもちは「牡丹餅」、おはぎは「お萩」と書き、その季節に咲く花が由来しています。
このぼたもちとおはぎの材料であるあずきは、昔から悪い者、魔を追い払うという効果があると言われていたからです。
また、落雁というお菓子をお供えする人も多いです。
しかし、お供え物に決まりはありません。好きだった物など、故人が喜びそうな物をお供えしましょう。
●お花
お花にも特に決まりはありません。
お花もお供えと同様、故人の好きだった花や故人に似合うお花が良いです。
もし、お花に迷ったら、白などの淡い色を基本として花を選ぶと好きな色に染められるという考えもあるので良いと思います。
お花の例としては、菊やキク科のお花、ユリやカーネーションなどがお勧めです。
お墓にも色々な種類があります。アレンジメントの方が適している場合もあるので、その時に合ったお花を選びましょう。
●お墓参りに要る物
お線香、ろうそく、掃除する道具など。
お墓の周りに草がよく生えるという人は、軍手やゴミ袋など、いつもお墓参りに持っていく持ち物で構いません。
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