2020.08.17
季節のあいさつ状のひとつに「残暑見舞い」があります。
夏のご挨拶であることは知っていても「暑中見舞い」との違いや書き方について意外と分からないことも多いのではないでしょうか。
今回は「残暑見舞い」を出す時に知っておくべきマナーについてご紹介します。
【時期】
残暑見舞いは暦の上で秋になる立秋を過ぎた8月7〜8日頃から、はっきりこの日までという決まりはありませんが、8月31日までに相手に届くように送ると良いでしょう。
9月になっても暑さが残る年であれば9月初め頃まで出しても良いと思います。しかし、もらった相手が返信する場合、ギリギリであれば困ります。なるべく早く相手に届くように準備することをお勧めします。
【暑中見舞いとの違い】
暑中見舞いは梅雨が明けた7月7日頃から残暑見舞いに変わる立秋までに相手に届くように出します。
暑中見舞いは、夏真っ盛りのピークの暑さを見舞うものです。
残暑見舞いは、まだまだ続く暑さを見舞うものです。暦の上では秋を迎えていますが、この時期は、まだまだ暑さが厳しいです。
【残暑見舞い書き方】
①見出し
(例)残暑お見舞い申し上げます
②届けるお相手の安否をたずねる
(例)お元気でお過ごしでしょうか。
③自分の近況を知らせる
(例)家族とのんびりした夏を過ごしています。
④相手の体調を気遣う
(例)お身体お気をつけ下さい。
⑤日付
(例)令和◯年立秋
日付を書くとき、◯月◯日と正確な日にちは書きません。
【書く時のポイントや注意点】
●「残暑見舞い」は、相手の体調を気遣うものなので、その言葉の後になりますが、引っ越しや結婚の報告をしても良いです。
年賀状まで待つと報告が遅れてしまうので、簡単にでもこのタイミングで報告を済ませておくといいと思います。
●暑中見舞いを頂いたお礼に残暑見舞いを出しましょう。
残暑見舞いも年賀状と同じあいさつ状と考えるので、返事は出すことをお勧めします。相手の暑中見舞いの内容の返事も忘れずに書くようにしましょう。
●よくある間違いなのですが、「お体ご自愛ください」という言葉があります。しかし、「自愛」という言葉の中に「身体を健康に」という意味があります。「どうかご自愛くださいますように。」など、重複しないような言葉を選びましょう。
【まとめ】
色々なマナーを紹介しましたが、パソコンがどの家にもある今、ソフトを使えば簡単に「残暑見舞い」も作成できます。
しかし、相手のことを思い、手書きで「残暑見舞い」を書くのも良いものです。暑さの終わりが見えず、気が滅入っている時に送られてくる心のこもった「残暑見舞い」はとても嬉しく、癒されます。
全部というのは難しくても一言でも自分の字で気持ちを表してみませんか。
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