豆知識のマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG〜葬儀で使われる樒について③〜

2022.11.07

樒という植物について色々とご紹介してきました。最後は、この「樒」とよく似ている植物でよく間違えられる「榊」との違いについて詳しくご説明します。

樒の取り扱い方の注意点や相場なども併せてご紹介します。

 

【榊との違い】

同じ常緑樹のためか「榊」という植物と「樒」は混同されることが多いです。

・樒の葉は厚くてやわかいが、榊は硬くて平べったい形をしている。

・樒の葉は向きが不揃いであるが、榊は揃っている。

・樒の一枝には葉が5枚ついているが、榊の葉は左右対称に並んでいる。

・樒の葉には強い香りがあるが、榊は無臭である。

・榊の葉の方が緑色が濃い

 

樒は仏式で使われ、榊は神式で使われます。神式の葬儀においては、仏式で樒を目にするよりずっと多いかもしれません。なぜなら神式の葬儀では、仏教の焼香の意味にあたる「玉串奉奠」で榊が使われるからです。

樒と榊が両方売っているスーパーや花屋などで機会があれば一度見比べて違いを確認してみてください。

葬儀やお供えで手配する場合は、間違えないように注意しましょう。

 

【樒を取り扱う際の注意点】

樒は、葉や花、実、茎、根など全体にアニサチンをはじめとする毒性の強い成分を持っています。根のついた状態で売られていることもあるので、取り扱う際には十分注意が必要です。

アニサチンには、実に特に多く含まれています。樒の実は「毒物及び劇物取締法」によって唯一植物で劇物に指定されています。

葬儀で飾られる際には小さなお子様やペットがいるご家庭は気を付けましょう。触れることはもちろん、誤って口にしないように注意してください。

樒はとても長持ちする植物です。店で売られている場合は、水切りがされているので買ってきたらそのまま花瓶に入れることができます。毎日水を取り替えて、定期的に改めて水切りをするようにするとより長持ちさせることができます。

 

【樒の相場】

葬儀会場の入り口に飾る大きな門樒は一対で安いものだと1万円から高いもので3万円ほどが目安になります。花輪の代わりとして贈る樒ならば一対で5千円から1万5千円が相場になります。

遺族に樒や供花を贈る際は、葬儀社に依頼することが多いです。通夜の日の午前中に祭壇に飾り付けることが多いので、その時間に間に合うように手配しましょう。

 

【まとめ】

仏式の葬儀でよく使われる樒についてご紹介しました。関西で多く残っている風習なので、関東では樒に馴染みのない方も多いかもしれません。

葬儀やお墓のお供えなどで見かけたら、思い出していただければと思います。

 

 

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