2022.09.12
前回は、宗派の種類と宗派が分からない時に困ることについてご説明しました。困ることは分かったけれど、分からない場合どうやって確認すれば良いのでしょうか。今回は、そんな場合の確認の仕方についてご紹介します。
【宗派が分からない時の確認の仕方】
●親戚に聞く
宗教や宗派は代々と受け継がれていることがほとんどです。
自分より年上の親戚に確認すると故人の宗派も分かるかもしれません。仮に宗派が分からなくても本家の菩提寺やお墓、仏壇のある場所が分かれば、故人の宗派が分かる大きな手がかりになります。
●菩提寺に聞く
先祖代々お付き合いしている菩提寺があれば、そのお寺の宗派が故人の宗派であると考えて良いでしょう。僧侶に聞けばすぐに教えてくれます。
●お墓で確認する
お墓があれば一度行ってみましょう。お墓がない場合は、親戚のお墓に行きましょう。お墓に刻まれている文字に宗派の特徴があり、その文字で分かる可能性があります。
お墓の中心となる石に「〇〇家之墓」と刻まれていますが、その他に宗派を表す言葉を刻むこともあります。
・南無大師遍照金剛と刻まれていれば真言宗
真言宗は弘法大師空海が開いた宗派です。空海が「大師」という呼び名で親しまれていたのでこの文字が刻まれていたら真言宗だと言えるでしょう。
・南無妙法蓮華経と刻まれていれば日蓮宗かその分派
日蓮宗は日蓮が開いた宗派です。蓮華経というお経を大切にしていたのでこの文字が刻まれていたら日蓮宗です。しかし、日蓮宗は分派が多いのでこの文字だけではどの宗派か確定することが難しいです。
・南無阿弥陀仏だと浄土宗か浄土真宗
浄土宗や浄土真宗は「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えます。
そして、さらに「倶会一処」という文字が刻まれていれば浄土真宗だと確定できます。
●位牌の戒名を見る
戒名にも宗派の特徴があります。
・真言宗は「光」「蓮」「泉」「明」「照」「真」の文字が多く用いられます。
・浄土宗は「誉」という文字を用いることがあります。
・浄土真宗は男性は「釋」、女性が「釋尼」という文字が用いられます。
・臨済宗、曹洞宗は戒名の最後に「霊位」という文字をつけています。
・日蓮宗では戒名とは言わずに法号と呼びます。男性は「日」「法」、女性は「日」「妙」の文字が用いられます。
●仏壇の本尊で判別する
お仏壇の中には、宗派が信仰の対象とするご本尊(仏様)が祀られています。
ご本尊は3尊1組で祀られています。一目見ただけでは、その仏様がどの宗派のものか分からないということもあるので葬儀社や仏具店に聞いてみると良いでしょう。
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