豆知識のマナー

「ふくさ」ってどう使う?由来と正しい使い方

2022.07.20

 

「ふくさ」は知ってはいるが、、、どうやって使うかわからないよ・・・と思っている方はいませんか?または使ってはいるけど、正しい使い方が本当にできているのかわからないよ・・・と思っている人もいるのではありませんか?今回は袱紗の由来と正しい使い方をご紹介していきたいと思います!!

 

ちょっと待って、、、そもそも「ふくさ」って?

袱紗は風呂敷より小さくて、包む物も小さい儀礼用に使われる方形の布で、絹・ちりめん等で一重または表裏二重に作製さられています。無地のみだけでなく、おめでたい柄や、刺繍を施したり、寿や家紋が入ったものがあります。掛け袱紗といって進物の上に掛けたり包み袱紗と言って物を包んだりするのに用いられたりします。
「ふくさ」と言うと袱紗と書くのが一般ですが、他に「帛紗、服紗、覆紗」などの漢字があります。帛紗と書くときは、袱紗より小さなふくさ(台付きふくさや金封ふくさ)のことを意味し、他にも、茶道で茶道具を拭い清めたり、茶器を取り扱かったりするときに用いられる物も帛紗と書きます。(実際には台付きふくさや金封ふくさが、袱紗と表記されることが多いそうです。)

 

ふくさの由来は?

袱紗の語源は、「ふくさめる」と言う言葉だそうで硬いものに対して『柔らかい、ふっくらした』と言う意味があるそうです。
また袱紗の始まりは、塵埃除けを目的に貴重品の入った箱の上に掛けられた風呂敷状の布のことです。それが贈答品を運ぶ時に、道中での汚れや日焼け防止のため用いられるようになったとい言われています。その後に一枚布から、裏地付きの絹布で、四方角に亀房と呼ばれる亀の様に結われた房付きのものに変わっていきました。それが儀礼を重んじる慶弔行事の金品贈答時の儀式用品として塗りの盆(広葢)と併せて用いられるようになり、現在に至ります。

 

ふくさの正しい使い方は?

袱紗を主に使用する場面は、冠婚葬祭で熨斗袋を包むときです。慶弔時共通のことと、慶事と弔事に分けてご紹介します。

◇慶弔
先方の目前で袱紗を開き、熨斗袋の下部を先方に必ず向けて差し出します。台付き袱紗の時は、袱紗から台を外し、台の上に熨斗袋を乗せて差し出します。台なし袱紗は折りたたんだ袱紗の上に乗せます。簡易ふくさの場合は簡易ふくさの上に、熨斗袋を乗せて差し出します。台や袱紗を使用しなくても失礼にはならないので実際には使わず熨斗袋だけを渡すことが多いす。紫色のふくさは万能色で慶弔時どちらも使えます。

◇慶事
台付き袱紗は、両面が配色になっており、慶事の際は赤色が表になるように使用します。右開きになるように包み簡易袱紗に入れたりします。慶事では紫色・赤色・朱色・エンジ色等の赤系統色を用います。

◇弔事
緑などの寒色系の色みの台を上にして使用します。慶事とは逆に、左開きになるようにして使います。弔事では紫色・緑色・紺色・藍色・鼠色等の青系統色を用います。

 

最後に

袱紗とは単に包むという用途だけでなく、熨斗袋が汚れないようにする心遣いや、先方の気持ちを思いやる意味も持っています。まだ持っていない人、持っているけど使っていないという方は、ぜひこれを機会に使用する事を考えてみていかがでしょうか?

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