2021.08.09
前回は懐石料理(会席料理)を食べる時の服装や和室での座り方についてご説明しました。
今回は、実際に懐石料理(会席料理)を食べる時に注意したいことについてご紹介します。
日本人として、しっかりマナーを身につけておきたいですね。
【懐石料理の流れ】
懐石料理は和食のコース料理です。
基本的に出された順番に食べ進めていけば問題ありません。
出てくる順番に説明します。
①先付け
前菜です。平たいお皿に盛られているのが一般的です。そのお皿の上に更に小さなお皿で盛られているお料理もあります。
平たいお皿を持ち上げるのはマナー違反ですが、手の平より小さなお皿は、持ち上げて食べても良いとされています。
串にささったお料理は、お箸で串を取ってから、お箸で食べるようにしましょう。
②吸い物
すまし汁や土瓶蒸しが出されます。
蓋つきの椀の場合は、目上の人が蓋を取ってから蓋を取り、食べ終わったら蓋を元に戻しましょう。
③向付け
お造りのこと指します。
あっさりしたものから食べられるように盛り付けてあるので左手前から奥へと順番にいただきます。
④焼き物
懐石料理のメインとなります。
焼き魚の食べ方は、骨から上の部分を頭から尾の方へ食べていき、骨から上の部分をいただきます。その後、魚をひっくり返すのではなく、骨と下の身の間に箸を入れ、骨をゆっくりと取ってから下の身を食べます。
基本的に箸で食べるのがマナーですが殻付きの海老や貝は手を使って食べても問題ありません。
⑤煮物
蓋付きのお椀で出されることが多いので吸い物のときと同じように蓋を取っていただきます。小さめのお椀であれば手で持ちます。大きめの器の場合は、置いたままいただき、汁が滴るようならお椀の蓋か懐紙で受けながら食べます。
⑥揚げ物
天ぷらのことを指します。
こちらもお造りの時と同じように盛り付けにも意味があり、手前にある淡白なものから食べはじめ、そこから奥の味の濃いものへと盛り付けを崩さずに食べます。
天つゆにつける場合は、天つゆが垂れないように天つゆの器を持って食べるようにしましょう。
⑦蒸し物、酢の物
多く出されるのは茶碗蒸しです。手前からすくって食べます。
酢の物が出された場合は、汁気が多いので器を持って食べるようにしましょう。
⑧ご飯、止め椀、香の物
懐石(会席)料理では、ご飯は最後に出てきます。このご飯が出てきたらコースの締めくくりになります。お酒を飲んでいた場合は、このご飯を合図に切り上げて、日本が大切にしてきたお米の味を温かいうちに味わいましょう。
止め椀は汁物、香の物は漬物のことです。ご飯と一緒に楽しみましょう。
⑨水菓子、甘味
最後のデザートです。
果物は食べやすいように切れ目が入れてあることが多く、その場合は、右側から食べるようにしましょう。
抹茶と和菓子の場合は、和菓子をいただいてから抹茶を飲みます。
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