2021.07.26
外食が難しくなった今、お家で食事をする時間が増えたという人が多いのではないでしょうか。
普段何気なく食卓に並べ、食べている和食は、配膳の仕方が決まっています。和食の奥深さを知り、お家時間の食事も楽しみましょう。
【和食の基本】
家庭料理の和食の基本は、一汁三菜と言われています。
・主食のご飯
・汁物のお味噌汁やお吸い物
・主菜の焼き魚などのメインのおかず
・副菜の煮物や卵焼きなど
・副々菜の野菜を使ったお料理など
【配膳の仕方】
紹介した一汁三菜には並べ方が決まっています。
おかずの数が多い少ないがあると思いますが、覚えて置く基本は、ご飯は左側、汁物はご飯の右側、主菜は奥ということを覚えて置きましょう。
また、お箸の向きにも決まりがあります。お箸は箸先を左側に向けて置きます。
【麺料理や丼の場合】
特に明確な決まりはありません。
しかし、主食が左側というマナーに従って、麺を左側に置きます。
しかし、右につけ汁を置くと食べにくいので逆に置かれることもあるようです。
炊き込みご飯とうどんのセットなどの場合は炊き込みご飯が主食になるのでうどんは右側に置きます。
丼の場合は、丼が主食になるので丼を左側に置き、味噌汁を右側に置きます。
主食が左側、汁物は右側というのは基本になります。しっかり頭に入れておきましょう。
【配膳の仕方に決まりがある理由】
この置き方になったことには、諸説あります。
その中でも2つの考え方が有力です。
①左優位の考え方
日本では昔から左が右寄りも上位という考え方があります。主食である「お米」は古くから日本人にとってとても大切な物であったため、この主食のご飯を左側に配置したと言われています。
②右利きの人が多いため
和食を食べる時にご飯を中心にしておかずや汁物をいただくというのが正しい食べ方と言われています。
右利きの人が右手でお箸を持ち、ご飯茶碗を左手で持つので、ご飯を左側に置いた方がスムーズな動作で食事ができます。
右利きの人のための配膳ですが、左利きの人の場合も配膳の仕方は同じです。逆の配膳をするのは、お供えの時だけなので注意しましょう。お箸の向きだけ左利きの人の場合は逆に向けます。
左利きの人が不自由を感じればその時に食器を入れ替えるのは問題ありません。
【最後に】
配膳の奥深さを知り、せっかくこれまで伝わってきた日本の歴史なのでこれからも大切にしていきたいですね。
配膳について細かいマナーはありますが、それも食事を美味しく楽しく食べるためのものです。あまり縛られすぎず、楽しく食事をしましょう。
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