2021.05.17
式典や大きな行事などで目録が景品として渡されているのを見たことがある人は多いと思います。しかし、実際にどんなものでどんな風に作るのかを知っている人は少ないのではないでしょうか。今回は目録の意味や書き方についてご紹介します。
【目録とは】
日本では、正式な贈答には、必ず目録を付けます。
目録とは、品名や内容を書き並べて分かりやすくしたものです。
本の目次や商品のカタログも目録の一つです。
図書館や博物館などで収蔵している一覧も目録です。
一般的に目録としてイメージするのは、結納の時や卒業記念目録など、実物の代わりに送るリストとして使用しているものではないでしょうか。
目録の種類としては、
●卒業記念品目録
卒業式で母校に残していくものとして卒業制作を作った記憶がある人もいると思います。持ち運びにくい物が多いため卒業式では内容を記載した目録を渡します。
●結納品目録
最近では少なくなっていますが、婚約が成立すれば結納を行います。
その席で両家の親がとりかわす品物などのリストが結納品目録になります。
●財産目録
所有している土地や建物、商品などのすべての財産を記載したリストが財産目録です。破産や財産の相続をする際に必要になります。
【目録の書き方】
●目録の用紙
目録用紙は文具店で手に入ります。
奉書紙を使うのが正式とされていますが目録用紙を使っても問題ありません。
奉書紙を使う場合は、縦に二つ折にして、輪になった方を下にして左右を三つ折りにして使います。
●書き方
卒業記念品などの一般的な書き方を例にして紹介します。
右側に「目録」や「贈呈」と書きます。
中央に贈る物と数量を書きます。そのあとに右、卒業記念品として贈呈(寄贈)いたします。などと書きます。贈る物の上には「一、○○」と数字を書きましょう。
最後に贈呈する日付を書きます。西暦で書くより和暦の元号で書いた方が好ましいです。
左の中央に宛名を書きます。この宛名は紙の一番上から書きます。
左の欄の一番右に下寄せで贈る人の名前を書きます。
手書きが良いとされていますが、筆で書く自信がない人も多いと思います。代筆をお願いするのも一つの方法ですし、最近では、印刷する人もいます。自宅で印刷する場合は、筆で書くのが正式であるため、毛筆書体を選択するのが良いでしょう。
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