2019.04.22
前回は、熨斗や水引についてご紹介しましたが、今回はシーン別での正しい熨斗紙の選び方と表書きをご紹介します。
【表書きとは?】
熨斗紙の上段には「贈る目的」を書き、これを表書きと呼んでいます。
例) 御結婚御祝、御出産御祝、御新築御祝 など
そして、熨斗紙の下段には、贈り主の名前を書きます。ここで、贈る方の名前を入れないように注意しましょう!
何人かの連名で贈る場合、目上の方を右から書いて行きます。男女連名の場合は、男性が右で女性は左に書きます。
【一般的なお祝い】
表書き 御祝
水引 紅白花(蝶)結び
出産、入園、入学、進学、卒園、卒業、お中元、お歳暮などに使います。
【結婚祝】
表書き 御祝、御結婚御祝、寿
水引 紅白または金銀10本の結び切り
表書きは、「結婚御祝」など、4文字にならないようにします。
【一般的なお返し(内祝い)】
表書き 内祝
水引 紅白花(蝶)結び
出産内祝の場合は、下段に赤ちゃんの名前とふりがなを書くのが一般的です。
【結婚祝のお返し】
表書き 内祝い、寿
水引 紅白または金銀10本の結び切り
一般的な内祝いと水引の種類が違いますので、間違えないようにしましょう。また下段には結婚後の新姓か、新郎新婦の名前の紹介を兼ねて、二人の名前を並べて書くのが良いでしょう。
熨斗紙には、正式な本名である新姓を書くのが一般的ですが、「誰から送られてきたか、分かってもらえるかな?」と心配になりますよね。その場合はメッセージカードを添えるか、配送伝票の依頼人欄に旧姓を書くといいでしょう。
【弔事(おくやみ)】
弔事の場合、熨斗は無しで結び切りのかけ紙をかけます。「通夜」「葬儀」「法事」それぞれ表書きが違い、宗教によっても違いますので注意しなければいけません。
⚫お供え(亡くなった日より四十九日まで)
表書き 御霊前、御供
水引 黒白5本結び切り
四十九日以降、故人は仏様として旅立つと言われますので「御仏前」を使います。
宗教問わずに使えるのは「御供」です。
⚫祭場供養(葬儀または告別式の的に一般会葬者に渡す)
表書き 志、供養、粗供養
水引 黒白5本結び切り
⚫香典返し
表書き 志、満中陰志、偲び草
水引 黒白5本結び切り
宗教問わずに使えるのが志ですが、仏式で特に関西では「満中陰志」を使います。
また、神式、キリスト教の場合は「偲び草」を使います。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
地域によって表書き▪水引の種類が違う場合もありますが、熨斗紙をかけることは昔から引き継がれているマナーです。
最近では仲の良いお友達にはリボン包装で贈る方も多いようですが、熨斗紙の選び方や書き方のマナーをしっかりおさえておけば、いざという時に安心ですよね。
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