2018.09.03
社会人になったり、結婚して家庭を持ったりしたことをきっかけに、「大人のマナー」としてふくさ(袱紗)を購入しようと考える人もいるともいます。袱紗には慶事用も弔事用もあるものの、一度に2つ購入するのは大変。まず一つ購入するとなった時は、どんなものを選べば良いでしょうか。
【1枚目にオススメするふくさの色】
慶事用は暖色系の色、弔事用は寒色系の色が基本です。どちらかに寄ったものを購入すると、一枚ではすみません。
そこで、まずは1枚目に購入するのにぴったりなのは、慶弔両方に使用できる紫色。紫色は最もフォーマル度が高い色だと言われています。紫以外にも紺、鉄紺、グリーンは慶弔両方で使用することができます。
裏表色が違い、それぞれ慶事用弔事用に使用できるリバーシブルのふくさもあります。リバーシブルとはいえ、慶事用の色があまり派手でないものを選んだ方が、弔事の時には使いやすいでしょう。
【1枚目にオススメするふくさの柄】
今は和風のものからモダンなものまで、様々な柄や飾りのついたオシャレなふくさがたくさんあります。最近では年齢の若い方の場合、おとなしい柄ものであれば弔事用でも使用できるようになっているようです。しかしまず1枚目に慶弔両用で使えるものを購入したい場合は、無地を選んでおくのが無難でしょう。
【1枚目にオススメするふくさの種類】
最も重宝するのは、風呂敷タイプの台付きふくさでしょう。お盆に金封を置き、その上に掛袱紗をかけて差し出すのが最も正式な方法ですが、今ではそれを簡略化した台付きふくさが一般的と言えます。
金封袱紗は便利で若い方には特に人気がありますが、位置付けとしては簡易的な袱紗です。ある程度歳を重ねた人であれば、1つは台付きふくさを持っていた方が良いかもしれません。
【1枚目にオススメするふくさの生地】
安価なものではポリエステル素材もありますが、少し心もとないというのが正直なところ。素材なんてわからないと思うかもしれませんが、わかる人が見たら、一目でわかるものです。そこで初めの一枚であれば、やはり生絹を選んではいかがでしょうか。その中でも縮緬がオススメです。
【最後に】
ふくさを使うのは、特別な場面であることが多いです。使用頻度はさほど多くないかもしれませんが、だからこそ長く使い続けるものでもあります。今回は慶弔両用ができるものをご紹介しましたが、初めから慶事用と弔事用とそれぞれに用意するのもいいですね。もっと選択の幅が広がりますよ。