2022.08.15
前回は、枕経の意味や依頼先、準備することなどをご説明しました。今回は、どのような流れで行うかを詳しくご紹介します。
喪主となる人にとっては故人の葬儀のために行う最初の作業になります。流れを知っておき当日慌てないようにしておきましょう。
【枕経の流れ】
①ご遺体を安置場所に移動する
枕経は、通夜式までに行います。病院で亡くなられた場合、速やかに安置場所へ移動する必要があり、病院で枕経を行うことは一般的にはありません。自宅で枕経を行う際は、布団や枕の準備を整えます。葬儀者でお願いする場合は、葬儀社に連絡して安置場所を決めてもらいます。まず、どこで行うかを近親者でしっかり相談して決定しましょう。
②菩提寺に依頼の連絡をする
安置する場所が決まればすぐに菩提寺に連絡をしましょう。ご遺体を移動してから連絡しても問題はありませんが、早く連絡をすれば待つ時間も少なくなります。
安置場所が決まってすぐ連絡をする場合は、喪主が安置場所に着く時間を伝え、僧侶の方の都合と合わせて時間を決めます。
③枕飾りの準備をする
前回にご紹介したように地域や宗派によっても異なります。それぞれのやり方で枕飾りの準備をしましょう。また、僧侶が座る座布団も併せて準備しておきます。
葬儀社でお願いする場合の相場は、1万円〜3万円です。
④枕経をあげてもらう
僧侶が到着し、挨拶が済んだら枕経の読経をしてもらいます。宗派によって内容は異なります。時間は30分から40分が目安になります。
⑤通夜、葬儀、戒名の相談
枕経が終了したら、お礼を伝え、このタイミングでお茶とお茶菓子を出します。通夜や葬儀の段取りの相談や戒名についても生前につけてもらっていない場合はこの時に相談しましょう。
【枕経のお布施】
枕経は葬儀の儀式の一つと考えられるため、枕経のみでお布施を準備する必要はありません。通夜、葬儀告別式を含めて葬儀全体に対してお布施を用意します。しかし、僧侶が自家用車などで来られた場合は、お車代をその日のうちにお渡しできるようにしておきましょう。
【まとめ】
枕経についてご紹介しましたが、現代では、菩提寺を持たない人も増えており、枕経を省略されることも多くなっています。
地域や寺院によって行うことが当たり前という場合もあります。菩提寺がある人は家族が亡くなって連絡をする際に枕経について相談するといいと思います。
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