おくやみのマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG〜湯灌のマナー③〜

2022.04.11

湯灌がどういう儀式でどのような流れで行うのかをこれまでご説明しました。今回は、立ち会う時の服装やマナー、湯灌の相場について詳しくご紹介します。大切な人との最期を落ち着いてむかえ、良い旅立ちとなるよう、儀式の意味や流れ、マナーを頭に入れておきましょう。

 

【服装】

『湯灌の儀式の場でも喪服の方が良いのでは。』と思う人も多いと思います。しかし、この時の服装は平服でも問題ありません。

希望すれば湯灌スタッフとともに体を拭いたり、お湯で体を流したりすることがあります。喪服より平服の方が動きやすいです。

平服でも露出の高い服や派手な服は避けましょう。アクセサリーも派手な物は身につけず、落ち着いたパールの物を選ぶと良いでしょう。

また、遠方から来ている人、その後にお通夜を控えている場合など、喪服で参加しても失礼には当たりません。

 

 

【湯灌最中の入退室】

基本的には、湯灌に立ち会うのは遺族と親族のみです。

遺族と親族が希望した場合は別ですが、亡くなっているとはいえ、故人の裸同然の姿を見られることには抵抗があります。湯灌に立ち会いたいという人が居ても遠慮なく断って問題ありません。

湯灌途中に退室したり、途中から参加することもマナー違反にはなりません。

しかし、大切な儀式なので出来るだけ時間を作るようにしましょう。

 

 

【子どもの立ち会い】

子どもの立ち会いには注意が必要です。

生前に可愛がってもらった場合など、立ち会いを希望することもあると思います。

しかし、可愛がってもらっていたからこそ、動かなくなってしまった姿や話しかけても返事がないという姿を見てショックを受けることがあります。子どもの心に影響があることを考えた上で立ち会いを決めましょう。

また、小さな子どもが立ち会う場合は、湯灌師の邪魔にならないように抱きかかえるなど自由に動きまわらないように気をつけましょう。

 

 

【湯灌の料金相場】

湯灌が葬儀社のプランに含まれていることはほとんどありません。

追加オプションとしてお願いすることになります。葬儀社や地域によって違いはありますが、入浴はせずに手足をきれいに清拭程度であれば5万円前後です。しっかりとした湯灌の儀式から納棺までお願いすれば8万円から10万円前後となります。

慌ただしく葬儀の準備をしている中、高額なオプションを勧めてくる葬儀社も中にはありますので、十分に注意しましょう。

 

 

 

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