おくやみのマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG ~お焼香編 仏教~

2018.05.28

お葬式は参加する回数も少なく、正しいお焼香の仕方をご存知の方は少ないように思われます。「前の方と同じように」と思いつつも、いざ自分の番になると「これで大丈夫?」と不安になりますよね。正しいマナーを知って、スマートに参列できたらいいですよね。

<お焼香とは?>
御葬式・お通夜・告別式・法事・法要の際に抹香(粉状にしたお香)を焚くことをお焼香といいます。日本に香が伝わったのは、仏教とほぼ同じ時期とされています。お焼香は、仏や死者に向けて香を焚いて拝むことを言います。宗教にもよりますが、お焼香は自分自身の穢れを清め、清浄な心でお参りするために行う作法です。

<お焼香のやり方>
お焼香の疑問で一番気になるのは、「何回抹香を持ち上げればいいのか?」ではないでしょうか。多くは1~3回行いますが、これは宗教によって違います。しかし、回数はそれほど重要なものではなく、相手の宗教に合わすことができればより丁寧ですが、わからなければご自身の宗教に合わせて行っても問題ありません。相手の宗教もご自身の宗教もわからない場合は1回で構いません。
焼香には「立礼焼香」「座礼焼香」「回し焼香」の3種類あります。

◆立礼焼香
椅子席で席から立って祭壇にお焼香しにいく、一般的に多くみられるスタイルです。
①焼香の順番が来たら、祭壇に進み遺族に一礼
②焼香台の一歩手前まで近づき、遺族と祭壇に一礼(または合掌)
③宗教ごとの作法に従って、抹香(まっこう)を親指、人差し指、中指の三本で一つまむ
④抹香を目の高さまで持っていき(「おしいただく」という行為)、焼香を指でこすりながら静かに香炉の中に落とす
⑤宗教ごとの作法に従い1~3回繰り返す
⑥祭壇に向かって合掌・一礼
⑦祭壇に体を向けたまま、2・3歩下がり、遺族の方に向き直り、一礼

◆座礼焼香
畳の式場で行われるスタイルです。基本の動作は立礼焼香と同じですが、移動の際まっすぐ立たず、腰を落として移動するのがポイントです。
① 焼香の順番が来たら、前に進み、焼香台の手前に正座で座り、遺族に一礼
② 祭壇に向かって一礼
③ 立ち上がらず、膝で焼香台に寄り進み、合掌
④ 抹香をつまみ、おしいただく
⑤ 宗教ごとの作法に従い、1~3回繰り返す
⑥ 焼香が済んだら合掌
⑦ 祭壇から下がり、遺族に一礼をしてから戻る

◆回し焼香
会場に十分なスペースがない場合などに行われるお焼香のスタイルです。祭壇前で行うのではなく、回ってきた香炉をその場で受け取り行います。
① 香炉が回ってきたら、軽く一礼し受け取る
② 香炉を自分の前に置き、祭壇に向かって一礼
③ 抹香をつまみ、おしいただく
④ 宗教ごとの作法に従い、1~3回繰り返す
⑤ 合掌してから一礼
⑥ 次の方に香炉を回す
☆椅子席の場合はご自分の膝の上に香炉を置いて行ってください。

<最後に>
「お焼香は故人のことを想いながら行えばそれで問題ない」といわれています。宗教ごとに違いはあるものの、あまりこだわらずに心を込めて、故人を送り出してあげることが大切ですね。

 

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