2021.02.15
3月3日は女の子の節句ですね。女の子がいる家庭では、大きなイベントの一つではないでしょうか。伝統的な行事の一つでもありますが、詳しい由来やお祝いの仕方を知らない人も多いかもしれません。今回はひな祭りについて詳しくご紹介したいと思います。
【由来】
ひな祭りは「五節句」の行事「上巳」が中国から日本に伝わってきたのが由来と言われています。
もともとは紙人形を海や川に流して身のけがれをお祓いする「流し雛」が行われていました。時代の流れによりこの人形がどんどん立派になり、海や川に流すのではなく、現在のように家に飾られるようになりました。
それから、貴族の間で「ひな遊び」という人形遊びになり、上巳が女の子の祝い日とされていたため、女の子の健やかな成長を祝う「ひな祭り」になったと言われています。
一般家庭でもひな人形を綺麗に飾り、祝うようになったのは明治以降だったそうです。
【雛人形の飾り方】
雛人形の並べ方に特に決まりはありません。しかし、結婚式をイメージして作られたものなので、それぞれの場所に意味があります。
困ることなく並べられるように並び方を知っておきましょう。
●1段目
お殿様とお雛様
結婚式と同じですので、向かって左がお殿様。向かって右がお雛様の配置になります。
西洋文化が入ってくる前までは、その配置は逆でした。京都雛では、今でも日本の古い伝統を大切にして、逆の配置で飾っています。
●2段目
三人官女
向かって右から長柄銚子を持っている官女、座っている官女、加銚子を持っている官女の順に並べます。
●3段目
五人囃子
向かって左から太鼓、大皮鼓、小鼓、笛、謡の順に飾ります。
●4段目
随臣
向かって右が左大臣(老人)、左が右大臣(若者)です。
●5段目
仕丁
向かって左から頭に被る台傘を持った仕丁、貴人の靴を置くための台、沓台を持った仕丁、立傘を持った仕丁の順に並べ、台傘を持った仕丁の左に橘、立傘を持った仕丁の右に桜を飾ります。
●6段目
嫁入り道具
左から箪笥、狭箱、長持、鏡台、針箱、衣装袋、火鉢、茶道具の順にバランス良く飾ります。
●7段目
嫁入り道具
左から籠、重箱、御所車の順で並べます。
七段飾りのような立派な雛人形を飾る場所がないというご家庭は、親王飾りという男雛と女雛の二人だけが座るシンプルな雛人形もあり、昨今では人気です。
小さいうちは難しいかもしれませんが、一緒に飾れる年齢になれば、日本の文化や和装の美しさに触れられるいい機会なので、一緒に飾り付けしましょう。
飾る場所も家族のみんながよく見える場所を選び、飾っている間、たくさんみんなに見てもらえる場所に飾りましょう。
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