2022.12.19
前回は、お年玉の由来や基本的なマナーについてご紹介しました。
今回は、お年玉を渡す時に使うポチ袋について詳しくご紹介します。
ポチ袋とはどんな物でしょうか。名前の由来やポチ袋にお札を入れる時の注意点など、お正月を迎える前に知っておきましょう。
【ポチ袋とは】
お年玉を渡す時にお札をそのまま渡さずに袋に入れて渡すのがマナーです。そのお札を入れる袋を「ポチ袋」と言います。
日本では、お金をそのまま手渡しするのは失礼とされていました。お年玉を渡す時、昔は「懐紙」という薄い紙に包んで渡していました。それが時代の流れと共に変化し、ポチ袋を使用するようになりました。
このポチ袋は、お年玉だけでなく、チップや心付け、少額の金銭を渡す時に使用します。
【ポチ袋の名前の由来】
ポチ袋はもともと、芸者さんや旅館で働く人々に客がお礼の意味を込めてお金を渡す時に使われていました。「ポチ袋」の「ポチ」には「小さい点」という意味があります。関西では「これっぽち」「ぽちっと」という気持ちが「ポチ袋」の由来になったと言われています。
【お札の入れ方】
ポチ袋には、三つ折りにすると綺麗にお札が入ります。お金の表は肖像画がある方です。ポチ袋を開けてお札を開いた時に肖像画が見えるように左、右の順でたたんで入れましょう。
あまり小さくたたみすぎるのは良くありません。小さいポチ袋でも4つ折りまでで入れられるようにすると良いでしょう。
もし、ポチ袋が準備できていない時に渡す場面に遭遇した場合は、ポチ袋がないことをお詫びし、ティッシュペーパーなどで包んで渡しましょう。必ず、何かに包んで渡すのがマナーです。
【海外でのお年玉】
「お年玉」は日本の文化であるというイメージが強いですね。
英語圏では、お年玉文化はありません。しかし、日本の近隣の国では、似たような文化があります。
中国では、紙幣には呪術的な力があるとされており、お守りとして貨幣を持っていました。
また、韓国では、日本や中国の影響で「お年玉」が広がったとも言われています。ただ、日本とは違い、ポチ袋には入れず、そのまま現金を渡しています。
【まとめ】
一年の最初に賜るものとして「年賜(としだま)」です。
子供たちにとっては、お正月の楽しみの一つですね。お年玉の意味や由来、包まれているポチ袋についても詳しく知ると感謝の心も深くなります。お正月を迎える前にお子様と話して、お年玉の使い方なども併せて考える時間をぜひ、作ってみてください。
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