豆知識のマナー

ふくさ(袱紗)ファクトリーがお届けするマナーBLOG〜おせち料理の意味や由来②〜

2022.12.05

前回は、おせち料理の詰め方やおせち料理をお正月に食べる理由などをご紹介しました。
おせち料理に使われている一つ一つの食材には、色々な願いが込められています。今回は、その料理の種類や込められた意味についてご説明します。

 

【おせち料理の食材が持つ意味】

●一の重(祝い肴、口取り)

・黒豆

黒く日焼けするほどに、まめに健康に過ごせますように。

 

・きんぴらごぼう(たたきごぼう)

ごぼうは地中深くに根を張ります。家庭や家業がしっかり根付くことを願っています。

 

・伊達巻き

形が巻物に似ています。そのことから知識が増えるようにと祈って。

 

・数の子

卵がたくさんあることから子孫繁栄を願って。

 

・昆布巻き

「こぶ」は「よろこぶ」に通ずるとして縁起が良いとされています。また、「子生」と書いて子孫繁栄の願いを込めることもあります。

 

・田作り

片口イワシの稚魚を干して飴炊きにしたものです。この片口イワシを農作物の肥料に使った田畑が豊作になったことから五穀豊穣を願っています。

 

・紅白かまぼこ

赤は魔除け、白は清浄の意味もあり紅白はおめでたさを表します。

 

・栗きんとん

漢字で「金団」と書き、黄金に例えて金運を呼ぶ縁起物と言われています。

 

●二の重(海の幸を使った焼き物)

・鯛

「めでたい」の語呂合わせはもちろん、恵比寿様が持つ魚としてふさわしい魚です。

 

・海老

茹でるとお年寄りの人のように腰が曲がることから健康で長生きでいられますように。

 

・ぶり

ぶりは出世魚であるので、立身出世を願って。

 

・はまぐり

左右の貝がぴったり合うことから夫婦円満を表します。

 

●三の重(山の幸を使った煮物)

・筑前煮

穴があることから見通しがきくれんこん、小芋をたくさんつけることからか子孫繁栄を願う小芋など、土の中に長く根を張る根菜を多く使っている料理なので末長い幸せを願っています。

 

●与の重(酢の物など)

・紅白なます

水引をかたどっているとされていて、平和を願って。

 

・菊花かぶ

菊の花に飾り切りをして紅白に染めた酢の物です。めでたい菊と紅白でとても縁起のいい料理とされています。

 

【まとめ】

完全を意味する「三」を大事にすることから、関東では黒豆、数の子、田作りの三種。関西では黒豆、数の子、たたきごぼうの三種とお餅が揃えばおせちの形が整ってお正月が迎えられるとされています。おせちを作る時は、この三種が揃うように準備しておきましょう。

一つ一つの料理に願いが込められていることを知れば、年始に食べるおせち料理への楽しみがより増しますね。

 

 

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