2022.11.28
おせち料理はお正月の料理として、古くから日本に伝わっています。
おせちは広い意味で使われており、長い歴史があります。おせち料理はどんなもので、何故お正月に食べられるようになったのかご存知でしょうか。お重の詰め方にも決まりがあります。今回は、おせち料理について詳しくご紹介します。
【おせち料理とは】
新しい年を迎え、そのことを祝って食べる「おせち料理」。
新年に各家庭にいる歳神さまにお供えして、年が明けてから神様のお下がりとしていただく料理として伝わっています。
もともとは、季節の変わり目などのお祝いの日である「節目」「節句」から「おせち」はきています。元旦や桃の節句などを祝うためにお供えした食べ物を「御節供」と呼びました。その中でも御節供は最も大切なお正月の料理を指すようになりました。
【おせち料理を食べる理由】
お正月の三が日は「かまどの神様」に休んでもらうという意味もあり、おせち料理を食べます。
また、三が日は「縁を切る」につながる包丁など切るものは使わないという言い伝えやお正月には親戚などたくさんの人が家に訪れ、家事をする時間がないことから、買い物や料理などの家事もお休みするという意味もあり、保存のきく料理が中心となっておせち料理ができたと言われています。
【おせち料理の詰め方】
おせち料理には、新年を祝う3品である「祝い肴」、お酒のつまみになる「口取り」、魚介を使った「焼き物」、根菜などを使った「煮物」、お酢で味付けをした「酢の物」の5種類に分けられます。
おせち料理に使われている食材には色々な意味や願いが込められています。その食材を重箱に詰めて作られています。
重箱の段数は3〜5段が一般的です。その段ごとにどんな料理を詰めるかも決められています。
今回は四段の場合のおせち料理の詰め方でご紹介します。
●一の重
祝い肴、口取り
重ねた時に一番上にくるのが一の重です。
ここには、「祝い肴」とお酒の肴になるかまぼこや栗きんとんなどの「口取り」を詰めます。
●二の重
海の幸を使った「焼き物」
縁起がいいとされる食材やお祝い事によく使われる食材を使用します。
●三の重
山の幸を使った「煮物」
家族、親族が仲良く結ばれるように煮しめ(煮物)を詰めます。
●与の重
「四」は「死」を連想させることもあるので「与の重」と表記されます。与の重は、箸休めとなる料理を詰めます。時には、三の重に入りきらなかった煮物を入れることもあります。
【まとめ】
手作りしていたおせちも、近年では購入するという人も増えています。幅広い年代が好んで食べられるように洋風のものや、中華など様々な料理が詰められているようです。有名シェフが手がけたものなども人気が出ています。
それぞれ家族で話し合って、何を詰めるか、何が入っていたらいいかなどを決めるのも楽しいですね。
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