2021.08.02
冠婚葬祭など人が集まる時にいただくことが多い懐石料理です。
普段の家庭料理の和食とは少しマナーが違ってきます。
日本人なら、日本料理のマナーはしっかり抑えておきたいところですね。今回は懐石料理のマナーについてご紹介します。
【会席料理と懐石料理】
●会席料理
会席料理はお酒を愉しむ時にいただく料理のことを言います。
一汁三菜を基本としていて、ご飯と汁物は最後に提供されます。
「本膳料理」と「懐石」がそれぞれ発展してできた日本料理です。
●懐石料理
懐石料理は、茶道からうまれていて、お茶の前に出される料理のことを言います。もともとは禅僧が空腹を紛らわすために懐に入れていた温めた石のことを指すそうです。
お茶の前に空腹をしのぐための料理が基本となっているので会席料理とは逆にご飯と汁物が最初に提供されます。
昔からの意味は違いますが、近年では、どちらも同じものを指す場合も多くなってきているようです。
本来の「懐石料理」は「茶懐石」と呼ばれるようになっています。
【服装】
仕事の終わりに仕事関係の人と懐石料理を食べに行くという人もいると思います。その場合、男性はスーツで問題ありません。気をつけたいのは、懐石料理の場合、畳の部屋へ通されることが多いです。靴を脱ぐので靴下にも十分注意しましょう。心配な人は替えを準備していると安心です。
女性の場合も畳に通されることを考えて、パンツか長めのスカートが好ましいです。
また、懐石料理では、味はもちろんのこと盛り付けや香り、その食事をする場の空気も大切にしています。
香水のつけ過ぎやあまり派手すぎるアクセサリーにも気を付けましょう。
【和室の座り方】
先ほども述べましたが、懐石料理を食べるときは畳の部屋へ通されることが多いです。
和室での席次は、床の間(畳より一段高くなり、生け花などが飾られている場所)を背にして出入り口から一番遠い席が上座になります。出入り口に一番近い席が下座です。
もし、床の間がなく迷った場合は、さりげなくお店の人に確認しましょう。
入室したら、下座の畳の上に正座をして待ちます。座布団があっても招待した人に勧められてから座るようにします。
ずっと正座では、足が痺れてしまうので乾杯の後にタイミングを見て足を崩しても問題ありません。
しかし、全体的に姿勢を崩さず、上半身は姿勢良く食事をしましょう。
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