2018.02.26
冠婚葬祭のイメージが強い「ふくさ」。しかし、実はふくさは様々なシチュエーションで使える優れものなのです!近年おしゃれで一見ふくさとは思えないような素敵なものも販売されています。そこで今回は、ふくさの日常での使い方を少しご紹介します。
【お見舞金もふくさに包んで】
お見舞金や快気祝いもふくさに包んで持参するのが礼儀です。様々な色のふくさがありますが、お見舞金の場合、慶事・弔事ともに使える紫を選ぶのが無難です。
中に入れる「のし袋」は、お見舞金の場合、少なからず不幸も背負っているので、あまり派手なのし袋は使わず、できれば白に近い色を選ぶのがいいでしょう。
渡す際には「何が良いか迷いましたので、お見舞品の代わりに」などと一言添えて渡したり、帰り際に「気持ちばかりですが、何かのお役に立てて下さい」などという言葉を添えて、ベッドの横の台などに置く、という渡し方がベストとされています。
両方とも相手の気遣いを軽減させる渡し方で、相手が恐縮して受け取りづらいという状況を回避できます。
【チケット入れとして】
飛行機・新幹線のチケットなどをお財布に入れておくと、いざっというときにお札に紛れ込んで探しにくくなったことはありませんか?家族分のチケットを管理されている方でしたら、より枚数が多くなるので大変ですよね。
そこでふくさが活躍!チケットをふくさに入れて持ち運ぶことによって、汚したり折れたりすることなく、スムーズに取り出すことができます。
最近は、包む仕様のふくさからポケット型のふくさまで様々なふくさの形状があります。チケット入れとしてお勧めするのはポケット型のふくさです。さっと取り出しがしやすく、使いやすいでしょう。
【ふくさ便利な使い方 ~番外編~】
上記以外にも家族の通帳・印鑑を個別に保管する際に使用するなど、日々様々な使い方ができます。余談ですが、私は宅配牛乳の支払金をふくさに入れ、玄関に置いています。これですっかり忘れていても、お財布からワタワタと小銭を取り出す手間が省けました。
【最後に】
いかがでしょうか?ふくさは日本の誇る伝統の一つ。ふくさを使用するということは、持参する途中で水引がくずれたり、袋が皺になったりすることを防止するだけのものではなく 、先方の「お気持ち」や「まつりごと」を大切に考え、喜びや悲しみを共にするという日本独特の礼儀を重んじる儀礼からきているものです。
そんなふくさをタンスの中にしまっておくのはもったいない!この機会に眠っているふくさを取り出し、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?また、ご自分の好きな色やデザインを探して、お気に入りを見つけるのもいいですね!