2021.11.08
日本の伝統的なスタイルの結婚式と言えば「神前式」ですね。
和装に憧れがあり、キリスト教の結婚式とは違うということは知っていても、具体的にどんなことをする結婚式なのか分からないという人もいると思います。今回は神前式についてご紹介します。
【神前式とは】
神前式とは、神社に祀られている神様に結婚を誓う日本ならでは結婚式です。
元々は室町時代まで遡って、その当時は3日ほどかけて結婚式が行われていたようです。
現在のような神社で行う結婚式の流れになったのは、1900年に行われた大正天皇が挙げた結婚式が最初と言われています。
神前式の特徴としては、家族と家族の新たな結びつきを大切にするという点です。挙式中は、新郎新婦の後ろに両家の両親が座ります。緊張する中でそれぞれの儀式をすぐ近くで両親は見守ります。すぐ近くで見守るため、2人の結婚への強い気持ちを感じることができます。また、終わった後は新郎新婦だけでなく、お互いの家族も安堵し、絆を感じることができるでしょう。
【神前式の流れ】
神社で行われる結婚式は入退場を合わせて30分程度です。
儀式それぞれに色々な特徴があるのでご紹介します。
①参進の儀
結婚の儀を告げる雅楽が演奏される中で神職と巫女に導かれて新郎新婦、両家の親、親族の順で本殿、御社殿まで進みます。
②入場
参進の儀で並んでいた新郎新婦、両家の親、親族の順で入場します。
神前に向かい、右側に新郎、左側に新婦が座ります。
③修祓の儀
神職が祓詞を述べ、身のけがれをはらって清めます。
④祝詞奏上の儀
祝詞とは神様に伝える言葉のことです。斎主が神前にふたりの結婚を報告し、幸せがこれからずっと続くように祈ります。
⑤誓杯の儀
三三九度の杯です。新郎新婦が大中小3つの杯で交互にお神酒を飲み、夫婦の契りを交わします。
⑥誓詞奏上
新郎新婦が神前で夫婦となる誓いの言葉を読み上げます。
⑦指輪の交換
元々は神社挙式にはない儀式でした。しかし、希望する人が多くなり昭和30年頃から取り入れられるようになり、今ではほとんどの神社挙式で行われています。
⑧玉串奉奠
玉串は、神と人の心を繋ぐとされています。新郎新婦が玉串を神前にささげ、「二拝二拍手一礼」をします。その後に仲人夫婦、両家代表が続きます。所作については、前もって神職や巫女が説明してくれるので安心してください。
⑨親族杯の儀
両家の親をはじめ、親族が順番にお神酒をいただきます。
⑩斎主のあいさつ
斎主が、問題なく結婚の儀が終わったことを報告します。
その後、入場したときと同じ順番で退場します。
今回ご紹介したのは、一般的な流れです。神社によって他の儀式があったり、順番が違ったりする場合もあります。また、自分たち考えで儀式を増やしたり、省いたりすることが可能な場合もあるようです。自分が挙式したいと思う神社に事前に確認してみてください。
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